- 2022/11
- 研究発表リリース
骨格筋電気刺激による大腿四頭筋の筋力・筋量の増加
及び膝痛の緩和についての研究成果を
第9回 日本サルコペニア・フレイル学会大会にて発表
株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下剛)は、骨格筋電気刺激による大腿四頭筋の筋力・筋量の増加及び膝痛の緩和についての研究成果を第9回 日本サルコペニア・フレイル学会大会(2022年10月29日(土)∼30日(日)開催)にて発表したことをご報告いたします。及び膝痛の緩和についての研究成果を
第9回 日本サルコペニア・フレイル学会大会にて発表
本研究の結果より、大腿四頭筋近位部への電気刺激は膝痛で悩む人の筋力・筋量の増加を行う有用な運動代替法であることが確認され、膝の痛み等の緩和にも繋がることが示唆されました。
[結果]
※大腿部を対象とした骨格筋電気刺激装置を使用※N=32
※平均68.6歳(±5.1歳)
・下肢筋力(等尺性膝伸展筋力)
電気刺激試行側は試行前に13.19(N)±4.9(N)で、12週後に15.54(N)±6.72(N)となり、試行前後の比較で有意に増加が見られた。一方で未試行側は、4週後、8週後、12週後いずれの期間においても変化は見られなかった。
・大腿四頭筋(中央部)筋厚
電気刺激試行側は試行前に25.22mm±4.96mmで、12週後に29.60mm±5.71mmとなり、介入前後の比較で有意に増加が見られた。一方で未試行側は、4週後、8週後、12週後いずれの期間においても変化は見られなかった。
・変形性膝関節症患者機能評価尺度(JKOM)
痛みの評価スケール(VAS):試行前の評価スケール(VAS)は4.51±2.42であり、試行12週後では1.78±1.68となり、試行前後の比較で有意に改善が見られた。重症度(点):試行前のスコアは22.19±13.03であり、試行12週後では7.97±4.93となり、試行前後の比較で有意に改善が見られた。
演題名
骨格筋電気刺激による大腿四頭筋の筋力・筋量の増加及び膝痛の緩和
発表者
株式会社MTG 山口珠実、酒井未来、川出周平
■ 一般社団法人日本サルコペニア・フレイル学会について
前身となる日本サルコペニア・フレイル研究会は平成26年に設立され、平成28年9月に一般社団法人となる。サルコペニア、フレイルの概念、予防、介入につき研究を行うとともに情報発信していくことを目指して活動する。 ※サルコペニア・フレイルとはフレイルは高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、機能障害、要介護状態、死亡などの不幸な転機に陥りやすい状態とされ、生理的な加齢変化と機能障害、要介護状態の間にある状態として理解されており、サルコペニアは、加齢に伴って筋肉が減少し、握力や歩行速度の低下など機能的な側面をも含めて定義されている。
学会ホームページ:http://jssf.umin.jp/aisatsu.html
第9回 日本サルコペニア・フレイル学会大会:https://www.jasf9.com/index.html
【本件へのお問い合わせ先】
www.mtg.gr.jp/feedback/
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